小学生までの矯正歯科治療
成長期だからこそ行える、生えかわりや成長を利用した矯正治療。
- 乳歯と永久歯が混じっている幼年期(混合歯列期)
- 骨・歯・歯茎などの組織の代謝活性が旺盛な成長期
- 上下のあごの骨の成長発育誘導が可能
子供の矯正治療の流れ・期間
01 第1期治療(小児の矯正)
6,7歳頃〜11,12歳頃の、乳歯と永久歯が混ざって生えている時期(混合歯列期)に行う、いわゆる子供の矯正です。完了後の状況に応じて、第2期治療に移行します。
治療期間 通常1〜2年前後 | 通院ペース 1〜2ヵ月に1回程度
目的
永久歯が生えそろう前に、あごの成長発育誘導を行なったり、永久歯が健全に生えそろうための環境を整えます。
02 第2期治療(永久歯列矯正)
6,7歳頃〜11,12歳頃の、乳歯と永久歯が混ざって生えている時期(混合歯列期)に行う、いわゆる子供の矯正です。完了後の状況に応じて、第2期治療に移行します。
治療期間 2年前後 | 通院ペース 1ヵ月に1回程度
目的
美しさ・健康・機能・安定性を兼ね備えた最終的な歯並びの完成を目指します。
使用する矯正装置
W型拡大装置
機能的矯正装置
ヘッドギアー
子供の矯正治療では、いわゆる大人の矯正装置を用いることは少なく、ヘッドギアーや拡大装置など、比較的負担の少ない装置を中心に、症状に応じた効果的な装置を選択します。
矯正治療を始める前にご確認ください
01 モチベーション
お子さまご本人が、治療に対する理解と意欲を持っていること。矯正治療は時間のかかる治療です。マラソンのようにゆっくりで構いませんので、長い目で前向きな取り組みが大切です。
02 期間的な先の見通し
年単位でかかる治療期間に対する先の見通しが、ある程度たっていることが大切です。先を見越した上で、通院しやすい利便性や通院環境も大切です。
03 費用
矯正治療は顔面や歯列に変形や影響を及ぼす厚生労働省の定める特定の疾患以外は、原則として日本では保険外診療となっています。費用と言う意味での経済的な問題も大切です。
上記の3つのポイントは、矯正治療を開始する際には大切な要件です。治療上、ふさわしい時期だとしても、これらのポイントのいずれかに問題がある場合には、治療を開始しないほうが良いこともあります。
ご質問やご心配のある場合には、まずは一度、ご相談ください。それぞれの方の状況に応じた、ふさわしいタイミングや方針についてご説明させていただきます。
子供の矯正治療を始めるタイミング
ふさわしいタイミングで、適切な子供の矯正治療を行うことは重要です。未然に症状が悪化することを防いだり、すでに生じている症状の程度を軽減することが期待できます。永久歯への生えかわりやあごの骨の成長の状況は個人差が大きいため、それぞれのお子さまに適した治療内容と開始時期を判断する必要があります。
よくある話として、受診する矯正歯科医院によって様々な意見があり、患者さんもどの意見や方針がベストなのかお悩みになられている場合も多く見られます。
例えば
A医院では「今すぐ始めないと手遅れになる」と言われ、
B医院では「まだ待っていい」と言われた。
どのようなタイミングが最良なのか?誰もが知りたいことだと思います。
病気の多くは早期発見・早期治療が望まれますが、成長期の子供の矯正治療に関しては、早期発見や早期の情報収集は良いとしても、必ずしも早期治療が望ましいとは限りません。低年齢なのに無理をして早期治療を行うことが、必ずしもすべて正しいわけではないと、当院では考えています。
当院では、下記のような様々な項目を総合的に判断して、それぞれのお子さまの症状や状況にふさわしい矯正治療の開始時期や、適切な治療方針を提案いたします。まずは一度ご相談ください。
- 歯並び・かみ合わせの状態
- 骨格的なズレの有無・程度
- お子さまの性格や、治療に対する協力度・理解度
- 舌や唇などお口周りの悪習癖の有無