治療中の留学・転勤・転居
転居の可能性がある場合は、あらかじめご相談ください。スムーズに治療が継続されるよう努めます。
矯正歯科治療は長期に渡るため、治療の途中で留学・転勤・転居をする場合もあると思います。その場合は2つの選択肢があります。
- 転居先の矯正歯科医院に治療を引き継いで継続する
- 治療内容・進行状況・転居先によっては、そのまま遠距離通院して治療を完了する
矯正治療を開始する時点で、その後転居する可能性がある場合には、あらかじめご相談ください。当院では、転院が必要となった場合でも、後の矯正治療がスムーズに進むように、転居先の矯正歯科医院をご紹介するように努めています。
転院の際に気をつけるポイント
転院の際の、治療費の連携や、治療方針の継続については、転院先の矯正歯科医院によって異なります。(一部の保険適応科目を除き、矯正治療は私費診療なので統一された料金体系がありません) ご自身に合った矯正歯科医院を選ぶことが大切です。
01 治療法と装置の変更について
矯正歯科医はそれぞれの技術と経験で治療を行っているので、治療内容は担当医によって異なります。また、技術の差だけではなく、そもそもの治療ゴールの設定や、治療方針、使用する矯正装置、治療法も異なる場合があります。
当院では、できる限り当院の治療レベルや治療法を引き継いでいただける矯正歯科医院をお探しするように努めております。ただし転居先の地域によっては、必ずしもそのようなお願いができる矯正歯科医院があるとは限りません。その場合は、転院後に、転院先の先生の行なっている治療装置や方針に変更される場合もありますので、ご了承ください。
02 難症例や、特殊な治療法を行っている方、裏側矯正を行っている方へ
例えば裏側矯正治療の場合、政令指定都市などの大都市であれば、裏側矯正を行っている矯正歯科があり、転院の問題のないことが多いのですが、一部の地域では裏側矯正に対応できる矯正歯科医院が見つからない場合があります。その場合、矯正装置の変更を行うか、またはお近くの都市の矯正歯科医院に通院していただく場合もありますので、ご了承ください。
03 海外に転居する方へ
アメリカ、ヨーロッパ、中国や韓国などアジア圏の主要都市に転居される場合には、表側矯正治療の場合、矯正歯科医をご紹介することが可能です。ただし裏側矯正を行なっている矯正歯科医をご紹介できることは非常に少ないのが現状です。また、矯正治療における技術レベルや質、コミュニケーションなど、考慮するべき問題も数多く存在します。
裏側矯正を行っていて海外へ転居される場合には、当院で表側の装置に付け替えてから渡航していただくか、日本に帰国後、裏側矯正装置を再装着して治療を継続する方法のいずれかをお勧めしております。
転居が決まったら、すぐにお知らせください
実際に転居することが決まったら、すぐに当院担当医もしくはスタッフまでお知らせください。できる限り転居先に近い受け入れ先をご紹介するように努めます。また、転院先でもスムーズに治療が再開できるように、それまでの模型・レントゲン・写真類・検査資料・転院依頼書など、転院資料を作成いたします。
治療費の清算について
当院では、例えば治療開始時に一括で全てのご契約費用を入金されていても、転居に至ったご事情、使用した装置、治療の進達度合、治療の経過時間などを総合的に勘案して、当院の規定により算出し、払い戻しすることで、転院先での矯正治療費に当てていただくようにしております。
また、当院は日本臨床矯正歯科医会の会員であり、転院先の医院が同学会の会員の場合、できるだけ治療費を引き継ぐよう努力を行っています。
清算費用の目安
- 予定治療期間の1/3以下の場合:
契約費用から使用した装置料を差し引いた金額の60〜70%を返金します。 - 予定治療期間の1/3〜1/2の場合:
契約費用から使用した装置料を差し引いた金額の40〜60%を返金します。 - 予定治療期間の1/2〜3/4の場合:
契約費用から使用した装置料を差し引いた金額の20〜40%を返金します。 - 予定治療期間の3/4以上経過した場合:
契約費用から使用した装置料を差し引いた金額の10〜20%を返金します。
- ※
- 治療開始時にお渡ししている治療明細書に記載の、動的治療期間の短い方を、予定治療期間と考えます。
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- 治療の難易度や状況により、精算の計算法が異なる場合があります。
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- 返金額の計算根拠は、当院の規定に基づきます。
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- 契約費用から使用した装置料を差し引いた金額に対して、治療の進行度に応じて、かつ、当院の規定に基づき返金額を決定いたします。
遠距離通院したほうが良い場合
矯正治療の進行状況や、治療の難易度、治療の特殊性によっては、転院せずに遠距離通院した方が良い場合もあります。
矯正治療を始めたばかりの頃は、検査や診断、矯正装置を装着したりなど、通院頻度が比較的多い時期もありますが、治療が軌道に乗ってくると徐々に通院頻度も落ち着いてきます。患者さんの中には、「月に1回程度なら通える」「2〜3ヵ月に1回程度なら遠くても通える」「通院頻度を減らしてもよければ、治療を変えたくないので遠距離通院したい」と、転院しないでそのまま遠距離通院される方もいらっしゃいます。
上記の「転院の際に気をつけるポイント」もご参考いただき、まずは当院までご相談ください。